日記等


by kato_ashura

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赤い輪。

かつて観た映画の中で、アランドロンがいいと思った映画が3本ある、
そのうちの1本が、Le Cercle Rouge という映画だった。
邦題は「仁義」。
DVDを買ったので、また観てみた。
その始まりの所で、

ゴータマシッダールタ、またの名を釈迦は、ひとくれの赤い粘土をつかみ輪を描きこう言った。
"人はそれと知らずにめぐり逢うものだ。
互いの身に何が起ころうとも、
どのような道を歩もうとも、
その日が来れば必ずやその赤い輪の中で結ばれる" ラーマ・クリシュナ

この映画は恋愛映画ではない。
めずらしいぐらいに、女はまったく出番の無い、男ばっかりのハードボイルドというか、
フランス製ギャング映画なのだが、

”罪無く生まれるが、それは長くつづかない。
犯罪は万人の中に存在する"

とか、含蓄のある台詞があって、カメラワークも、演出も素晴らしくて、
135分という長い時間を飽きずに観させてくれる。

運命とか、縁とか、身近にありながら、しかと捉えられない、
しかも概念でも観念でもないものを、直感によって捉える様を表現していてすごいのだ。

日本の映画ではこういうのは観た事が無い。
赤い糸という表現はされるが、ひょっとして近い意味だろうか。
だとしたら前世とかに元があるのだろうかとも思える。
空海展にも行ってきたばかりだし、平家物語も読み中だし、
今という時間,空間に見えないつながりを感ぜざるを得ないのは日本人だからかな?

ごく最近、高校の同窓会の案内が来て、ハガキを見て心に浮かんだ友人が一人いた。
彼の住いは駅の北側で、南側のオレの家とは反対方向だが、同じ地元で、小金井の同じ高校に通った。
彼はその頃からの夢をかなえてパイロットになり、きれいな方と結婚して家も建て替え、
幸せにしていたのだが、病に見舞われた。
仕事を辞めて家にいるという噂は知っていたが、ずっと訪ねる事ができなかった。
たまたま以前に、軽井沢に永住を決められた方と知り合ったのだが、元パイロットの教官をしておられて、その方がなんと友人を知っていた。
というか、かつて彼の教官だったのだった。
その偶然をきっかけに勇気を出して彼の家を訪ねると、
彼は半身不随で、一人では何事にも不自由で、奥様がかいがいしく身の回りの事をしておられた。
そして友人もその教官を覚えていた。
彼にとってのそうした記憶は、自分の人生の不運を嘆く源にもなるだろうし、
見方を変えれば、楽しかった思い出ともなるだろうけれども、
思い出をいくら楽しかった記憶として心に置いても、現在を不幸として捉える限り、
意味のある事にはならない気がする。
彼の心は、本当はどうなんだか、知ろうとするにも身が引ける。
オレの事を聞かれて、孫が3人で、普通の暮らしをしているという
そんな事を話すにも気持ちがグレーになった。
彼はそんなオレの気持ちをを察したのかどうなのか、日々規則正しい暮らしをするのも楽しいものだよと言った。
高校時代バンドをやっていて、オレの事も誘ってくれたり、むかしからいいやつだったのに、
噂を聞いてもう10年も経つ事を思い、オレは自分の臆病を恥じた。
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                    石手寺
Hey You

単なる生命維持装置としての生き方をずっと嫌悪してきた自分が、
今、生き続ける努力を見せつけられて感動している。
恵まれた暮らしを失っても、一生懸命リハビリに通い、
少しでも回復しようとする意思に感激している。
かたい夫婦の絆に拍手、拍手、拍手。
本当にすごいなぁ。

Everybody Hurts

REMはとうとう解散らしい。わかる気がするけど。

BURN

これも別の意味ですごい!
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by kato_ashura | 2011-09-24 02:44

8月が終わる日が来た。

夏休みも今日で終わり。
明日の朝からまた家の北側と南側にある道を、子供たちが学校へ通いはじめる。
この夏はやはり、オレにとって大きな変化があった。
予感はあったが、それが現実になると、
とたんに次々と展開しだしたのだ。
変わらぬ景色に見える子供たちの新学期も、
一夏で相当の変化をしているものだったと、
いまさらながらに思い出された。

岡山はいつもより賑やかだった。
学生時代の仲間たちが集まってくれて、
楽しくバーベキューをした。
肺癌患者は本当に嬉しそうにしていた。
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今年はその友人のクルマを借りて山を越え、
出雲を訪れたのだが、
飼い犬のリュウが、だいぶくたびれた様子でいるのが気にかかった。
別れ際に、はじめてオレに挨拶してくれたのも、
嬉しくもあったが、岡山のポッキーが亡くなった事も思い出されて、
わずかに不吉な予感を感じさせた。
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亡くなった友人の弟君がいつものように歓待してくれて、
鮎をねだるとそれに応えて投網を打ってくれた。
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          贅沢な事に、毎年ここを訪れては鮎をご馳走になっている。

飲みながら、いろいろな事を話した。
君の兄貴が生きていてこんなオレの話を聞かせたら、うけるだろうな。
と、オレは言った。
彼が亡くなってから発覚した似たようなことが事件になって、
彼は自分の家族から放逐されたようなことになってしまったのだったから。
なんか楽しそうだなぁと、何故か自分の家族から離れて両親の家で暮らしている弟君が言った。
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                      漁場

鮎は塩焼きとセゴシに調理されて肴になった。
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                    鮎のセゴシ

オレは確かに楽しく暮らしているのかもしれない。
だが、あのキリギリスのように憐れな最期を迎える日が来ても、
たぶん後悔はしないだろう。
真剣に楽しく生きることにしよう。
日が昇るのにつれてゆっくりと気温が上がる、水田に沿ったのどかな農道を歩きながらそう思った。
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                  この道は昔の街道だそうだ。
Crazy

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                      夏蝉。
Breakdown

Make You Feel My Love

やっぱり夏だったなぁ。
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by kato_ashura | 2011-09-01 00:45