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日記等


by kato_ashura

花が終わった。

八重の桜も散り落ちて、ここ立川では花は終わった。
西行等をひきあいにだして、さんざん桜を語ってしまった昨年の春だったが、今年は桜を観る機会にめぐまれて、久しぶりに京都で桜に出会う事が出来た。(桂さんに感謝。)

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春や春 鬼も花見の 宴かな  拙作 (どっかで聞きかじったかな?)

憐れにも円山公園の枝垂桜はその枝垂の部分をばっさりやられて、不格好なただの老木になりさがってしまっていたが、それでも生かされている所はなにやら病院で薬漬けの老人にも思えて寂しかった。
彼の桜のプライドとオレの思い出の為、写真は載せない。

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できたころは、誰一人良く言う者のなかったタワーだが、今はそうは思えない。
昭和の哀愁を漂わせて、ブリキの玩具のような懐かしさと、美しささえ感じる。

京都といえば、学生時代映画が好きで、京都の撮影所に仕事がないかと思って漫然と友人宅に居候して暮らしていた事があった。
椿三十郎が好きだった。
雨月物語が好きで、琵琶湖にも行った。
また、今もそうだが、水戸黄門や旗本退屈男みたいな勧善懲悪物が好きで、そういう傾向が、ウルトラマンを作っていた円谷プロに入りたいと思うようになったきっかけだったかもしれない。
時代設定はまったくちがうけれども。

また映画の話で恐縮だが、
オレは時々残酷な映画を観る。
硫黄島からの手紙、父親たちの星条旗は戦争物だが、キルビルとか(スプラッターは苦手だが、タランティーノぐらいまでは観る。)、そう、タランティーノが本を書いているが、ナチュラルボーンキラーズなんかは相当好きな映画だ。
オレはフツーにいいヤツのフリをしたくない。
何が望みか、正直に言う事がショージキムヅカシイ事があるという事を隠したくない。
望みには光と闇がある。
イーストウッドの映画で言ってた、英雄になりたいと口に出す者もいるけど、英雄は人が作り出すイメージだ。
実体ではない。
だが、生身の人間が命を懸けようという理由の一つには、自分が信じる正義(あるいは道)を貫きたいというのもあるだろう。
それをやり遂げる事が本当に正しいかどうかはわからないが、少なくとも本人にとっての真実が少しはあるだろうと思うのだ。

現実の中にもぼんやりした事もあり、夢の中にもはっきりとわかることもある。
バイオレンス、クレージー、ワイルド等は、よい作品のときに、とても切ない。
クリントイーストウッドは、でかい銃をぶっぱなしていたころから好きだったし、オリバーストーンはプラトーン等で(他の作品でも、もちろん)とてもいい仕事をしていると思う。
マーチンスコセッシから映画を学んだらしい。
それに両者とも(ちなみにスコセッシもそうだが)音楽のセンスがいい。
スコセッシのタクシードライバーは何度褒めても足りないぐらい好きな作品だ。並の映画とは価値観のとらえ方が違う。

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Pavane pour une Infante Defunte

ナチュラルボーンキラーズのエンディングに流れていた曲の歌詞、悔い改めよとはー どういう意味だ?ってのが心に残った。
by kato_ashura | 2009-04-23 02:36