日記等


by kato_ashura

人間の尊厳。

まあ、こんなでかいタイトルの話ではじつはないのだが、恥ずかしながら書こうと思う。
たまたまセバスチャン サルガドの写真について少し書いたら、いつもコメントをくださる方から適切なお話をいただいて、思い出した映画があった。
それは、じつはたくさんあるのだ。
人間の尊厳とは、いつでも皆が思わねばならない事だから、考えて、過ぎるという事のない永遠のテーマだから、映画作品の内容には不可欠な事なのだと思う。
ジョンウエインの多くの作品はそうだし、裁判ものなんかでは直裁に語られる事も多い。
大好きなアラビアのロレンスなんかもそうだ。
今回は製作途中でのトラブルがうかがい知れる作品ではあるが、V For Vendettaをとりあげてみた。
映画というのは、当然一人でできるものではなく、何人もの役割の違う人々による共同製作になる訳で、その人数に見合った観客動員がなければ失敗という事になる商業的な面もあるのです。
世界に対する知識と、人間としての感性が調和してはじめて感動を送り出す事ができる芸術作品としての面と、利益を得る商品としての面がいつも対峙する極めてタイトな巨大作品とも言える。

主人公Vの静かな、しかしとことん屈しない反逆は、ブレードランナーのレプリカント、ルトガーハウアーの反逆に似ている。
ついに仮面をはずすことのない主役の、その素顔が行為として見事にあらわされていて、時間がないのに人物描写の優れた、いい映画だった。
近未来の設定の中でのジュークボックスから流れるpleurer des rivieres(cry me a river)の、文字通りの流れ。。。が芝居仕立ての映画の語りから、感性の部分への見えないスイッチになっていて、まるで街はずれの赤い橋なのだ。
この選曲も、すごい。

CRY ME A RIVER

たぶん、オレがずっと白人と思っていたVictor Lazloの歌唱でまちがいないと思うが、興味のわいた人は

Sweet Soft And Lazy

等の他の曲も聴いてみてほしい。
オレはSHEというアルバムをレコードで買った。
当時はシャーデーと比較されていたようだ。


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人型、顔型は人形、届きやすいメッセージだ。

カッチーニのアヴェ・マリア

いつもだが、作品然とせず、願いを表現するのに、話し言葉に近い愛ちゃんのこんな演奏が好き。
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by kato_ashura | 2009-04-09 23:56