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日記等


by kato_ashura

スカブラ。

今日、まこっちゃんの家にいつものようにアポ無しで遊びに行って、
(まこっちゃんはパイロットだったけど、50歳の時に脳梗塞で死にかけて、
今は右半身が動かないからリタイアしていつも家にいるので、
気が向いた時に遊びに行ってもたいがい大丈夫なのだ。)
叔母の法要で北海道に行ったときに、先方のご長男夫妻が土産に持たせてくれた数の子を届けた。
彼は、

井の中の蛙大海を知らず されど空の深さを知る

の、そのとおりの男で、ずっと一人で四畳半の部屋で炬燵に足を入れながら、
じつにバランスのとれた思考をゲットしているめずらしい人間だ。
その彼に聞いてきた話。

九州の炭坑で働く坑夫の中に、働かずにぶらぶらしているだけで給料をもらっている者がいたそうだ。
 ちょっとそこのものを取ってくれだとか、些細な事の用には使えるが、実際の仕事はせずに、一日中そこらをぶらぶらしている。休憩の坑夫の話し相手をしたり、通り道の石ころを足で蹴ってどかしたりするぐらいはするが、労働者としての自覚もなければ、義務も感じていない。
 だが、会社は、むろん多くはないが、給料を渡しているのだ。例えば、落語に登場する長屋の大家の御隠居には、熊さん八つぁんが必要なように、会社に釣り馬鹿日誌の浜ちゃんが必要なように、世の中には必要な無駄というのがあるような気がするが、それだろうな。

 スカは、ハズレのスカだろうし、ブラはそのままぶらぶらのブラだろう。
 人がつくる社会の中には、人と人との間で緩衝材の役目をしているような人が必要ということを、昔の人は知っていたんじゃないだろうか。今の会社の中にそういう人がそのように認められてぶらぶらしている環境があるだろうか?無ければ、当然ストレスが増えるだろうな。
 映画の寅さんなんかも、そういう存在に近いのかなと思った。



大好きなMel BrownとMiss Angel。
by kato_ashura | 2013-04-03 22:46 | 日記